漫画をアナログで書く場合、つけペンのペン先にインクをつけて描きます。
つまり画材を取りそろえる際には「インク」も必要なのです。
画材屋さんに行ってみると、なんか色々売っていて、どれを買ったらいいか少し迷ったりすることがありますが、以下を気を付けて揃えると良いと思います。
漫画で使用するインクについて、大まかには2つの種類があります。
それは【水性】と【耐水性】です。
読んで字のごとくなのですが、インクが乾いた後「水性」は水をつけるとにじみ、「耐水性」は水をつけてもにじみません。ですので用途によって使い分けます。
水性と耐水性の用途
カラーイラストを描く際、多くの場合は【耐水性】のインクを使用します。描いた絵をつけペンで清書した後にその上から絵の具を塗る形になるので、「水性」を使用してしまうとせっかく描いたイラストがインクでにじんで台無しになってしまいます。【耐水性】インクはしっかり乾かせばちょっとくらいではにじみませんので、カラーイラストには使用しましょう。
では【水性】はなぜ使う必要があるのか、「耐水性」だけあれば良いような気もしますが、描きやすさでいえば圧倒的に【水性】が使いやすいです。
なんといってもインクの伸びの良さは「耐水性」はかないません。つまり、きれいな線が引けるのが【水性】インクなのです。
漫画の原稿を書く際は【水性】インクをおすすめします。
人それぞれで好みが異なりますので一概には言えませんが、初めてそろえる場合、以下のインクを買っておけばとりあえず大丈夫です。
【水性】 パイロット 製図用インク … 伸びもよく乾きも割と早く使いやすい。
【耐水性】 開明 まんが墨汁 純黒 30ML … こちらも耐水性の中では伸びが良いので扱いやすいです。
また「水性」インクでは「開明墨汁」もおすすめです。習字でよく使うあの墨汁ですが、漫画原稿用のインクとしても威力を発揮します。ちょっと乾きにくいですが伸びが良く書きやすいです。どこでも売ってますし、なにより価格も安めでお買い得。気楽に試してみたい方、沢山インクを使用する方はおすすめです。
慣れてきたら自身にあったインクを探してみるのも良いかもしれませんね。