『ゲーム機とスマホ』 (ゲームコラム)(ゲーム天気vol.3掲載)

2011年の冬コミに向けて制作した「ゲーム天気vol.3」内に掲載したコラムを紹介しようと思います。(加筆、修正あり。)
素人が書いた”コラム的な何か”なので、色々つたない文ですがご了承を。


『ゲーム機とスマホ』
最近、ゲーム機とスマートフォンの関係をどうしても考えてしまう。
スマホはどう見ても、ゲーム機になり得るからだ。
従来のゲーム専用機が好きな自分にとっては、今後どうなっていくのかとても気になるところ。
加えて、任天堂ゲームが好きなので、任天堂が何を考え、どうして行こうとしているのかを何となく考えてしまう。
なので、覚え書き程度で適当に書いていこうと思う。
「どうしたら様々な人にゲームをしてもらえるのか」
恐らく、任天堂の根底にある目標の一つだと思う。
ユーザーには、あまり興味ない人、ちょっと興味ある人、とても興味ある人、など様々いると思うが、どうも任天堂はその全てを対象にしたがっている感じがする。
とりわけ、ゲーム人口の拡大を目指す任天堂は、ライト層にとても力を入れていた時期があり、
それこそがDSの時に掲げられた「5才から95才まで全てのetc・・・」というものが正にそれで、その後のDSの躍進はご周知の通り。
時代は流れ、ゲーム機も新世代に入るが、様々な層の取り込みは常に考えていると思う。
しかし、、、昨今のスマホの台頭がその影に潜んでいる・・・。
一方、ゲーム機とは別の系譜を歩んできた携帯電話も、時代の流れと共に様々な進化を果たしていたが、なにやら最近様子が違う。
高性能化を果たしているのはまだしも、大画面化し、さらにタッチパネル主流の直感操作になっている携帯電話の姿がそこにはあった。(いわゆるスマホ。)
様々な良質なアプリも供給されるようになり、今までゲーム機が利点としてきたことが、あきらかに利点では無くなってきているのである。
どコアなゲーマーならまだしも、ライトや中堅層はスマホのゲームで満足してしまう可能性が十分にあり得る。
と、なると考えられること、それは、、、
「ゲーム機いらなくね?」
ゲーム機最大の弱点は、ゲーム専用機だと言うことに他ならない。
かの有名な社長も言っていたが、「ゲーム機はただの箱」でしかないのだ。
それこそ、わざわざ買わなければならなかった”箱”を買わなくてすむのだから、ライトや中堅ユーザーにとってこれほど都合の良いことはない。
今まではゲームを遊ぶための手段としてゲーム機は絶対的な権威を保っていた。しかし、そうでは無くなった時代に、あえて、それを売るにはどうしたら良いのか。
一つの手段として、付加価値があったのだと思う。
DSの3D化(3DS)や、Wiiのタブレットコントローラー付き(WiiU)なんかも、それに沿って生まれた物だろう。
「3D目が疲れる」や「タブレット何に使うの?」など、もっともな意見があるが、存在感を示すためには、ある意味、行くべくして行った道とも言える。
目を引き、新しい体験を提供して行くための土台を作る。ここからは希望的観測になってしまうが、楽しいソフトを提供し、ゲームメーカーたる存在感を示す。
このこと自体が、スマートフォンに対抗(ひいてはユーザー拡大)する方法の1つなのだろうと思う。
最後に、ゲーム専用機というのは弱点でもあるが、逆に最大の強みでもある。
それは、100パーセント、ゲームで楽しませようという気概があると言うことでもあるのだ。


この文章、最後の所が言いたいが為にダラダラと書きました。
ゲーム機から見ると、スマートフォンはかなり驚異的な存在だと思います。
スマホ(=携帯電話)は生活必需品なので、裾野の広さがゲーム機の比じゃないという点があります。
ゲーム機がそれに対抗するためには、ゲーム機ならではの価値を示し勝負するしか無いと思います。
PSVITAは何かとスマホ的ではありますが、ボタンなどのパッド類(特に左右アナログスティック)を見るたびに、「これはゲーム機です」という開発者の思いが伝わってくる気がします。存在感という意味では非常に大事なことだと思います。
3DSの3D画面しかり、WiiUのタブレットコントローラーしかり、この辺があやふやになった時、ゲーム専用機の危機なのだと思います。

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